新・学問のすゝめー東大教授たちの近代(学術俯瞰講義)
第10回
ヘンリー・ダイアーと日本の工学2
近代日本の工学は、スコットランドの工学の影響を強く受けて基礎が築かれた。グラスゴー大学のケルヴィン卿が弟子のヘンリー・ダイアーを日本に派遣し、ダイアーを中心とするスコットランド若手工学者たちが工部大学校で大活躍していく。その背景には、19世紀英国における鉄道や土木技術、重工業の発展があり、いわば産業革命のエッセンスが明治日本に直輸入されたのである。講義では、このことの意味を考える。また最後に、その…