新しい医療が社会に届くまで ~データサイエンスが支える健康社会~(学術俯瞰講義)
第3回
ゲノム情報と人工知能を用いた新しい時代のがん医療
がんは、多数多様な後天的変異がゲノム上に蓄積され、正常な制御から逸脱した結果生じる疾患であると考えられています。技術革新により30億塩基対からなるヒト全ゲノムのシークエンスデータ(約200GB)は10万円以下となりました。このデータをスーパーコンピュータにより解析することで、がん細胞に生じた変異が同定されます。しかし、その数は数千から数万、数十万以上にもなります。この中から、がんを生じた原因の変異を同定し…