東京大学公開講座「仮想と現実」
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仮想現実と私
第1回 バーチャル化する身体
人は「ホモ・ファーベル(作る人)」とも呼ばれ、道具を作ることで自らの身体能力を拡張し、生活範囲を広げてきました。ウエア ラブル技術、ロボット技術、テレイグジスタンスなどのテクノロジの進展に伴い、我々は道具だけでなく自らの身体像を自在に設計 することが可能となりつつあります。この講演では、最新の研究事例に基き超身体・変身・分身・合体など我々の身体の未来と社会の変化に関して議論します。 00:43 バーチャ…
第2回 フィクションとシミュレーション
物事を作るやり方には、虚構(フィクション)と仮想(シミュレーション)の二つがあります。芸術家はこの二つを併用してきました。芸術作品は「虚構世界」と「仮想世界」の絡み合いで成り立ちますが、その二者の関係を考えるとき、哲学者は「可能世界」という概念を用います。この講義では、可能世界という道具を使って虚構と仮想の関係を解き明かす学説を紹介したうえで、私たちが「現実世界」として受け入れているリアルな環境…
仮想現実と身体
第3回 ロボット手術の歩む道
ロボット手術というと、まるで工場の組み立てラインのような画一的な手術というイメージをもつかもしれませんが、実際に使われているのは外科医の手の動きを再現し手術を支援するロボットであり、手術操作は医師が能動的におこなうものです。臨床経験をふまえて、消化器外科領域におけるロボット支援手術の現状についてお話しします。 01:44 大腸癌の手術 12:33 内視鏡切除の限界 30:25 手術用ロボットとは 41:55…
第4回 教育におけるリアルとヴァーチャル
学校は、現実(リアル)から切り離された虚構(ヴァーチャル)の空間であることを、その成立の条件としてきました。しかし近年、その特徴は徐々に変化してきています。たとえば、18歳選挙権の成立などに見られるように、学校でこれまで扱いにくかった現実の政治を授業や生徒会で扱うことが提案されています。この講義では、高度成長期からの日本の歴史を振り返りながら、学校のあり方の変化が教育のあり方にどのような影響を及ぼ…
第5回 Human Augmentation:人間拡張とその未来
あらゆるモノにつながり、ますます太くなっていく情報通信技術を、将来にわたって何に活かしていくべきでしょうか。その解答の一つとして、「人間拡張(Human Augmentation)」と、そのネットワーク拡張である「IoA(Internet of Abilities)」を提案します。IoAとは、モノが接続するネットワーク(Internet of Things, IoT)のさらなる進化形として、ネットワークを介して人々やロボットがそれぞれの能力や体験を持ち寄り、交換…