Features Articles
& Columns

特集・コラム一覧

一つのテーマのもと視点を拡げる特集や、現役東大生によるコラムなど。
知との出会いから探究へ。学びを拡げ、深めるヒントがここに。
コラム
2025/09/16
ぴぴりのイチ推し!
実は地球そっくりの惑星も見つかっている?(「第二の地球探しの現在と未来」成田 憲保先生)
みなさんは、宇宙人は存在すると思いますか? 「宇宙はこんなに広いんだから宇宙人はいるよ!」 「いや、でも宇宙人がいたらすでに地球を見つけて何らかの手段で連絡をとってきているだろう」 「いやいや、違うな。もうすでに地球は宇宙人の侵略を受けて乗っ取られているんだ…」 少々過激な意見も聞こえてきましたが(焦)、ともかく宇宙人がいるかどうか探してみないことには始まりませんよね。でも、どうやって探せばいいのでしょ…
コラム
2025/09/10
だいふくちゃん通信
小さくても侮ることなかれ!微生物の世界!(「人類に役立つ微生物たち――いろいろな境界線から微生物を語る――」大西康夫先生)
私たち日本人は、世界の中でも特に発酵食品に囲まれた食生活を送っています。納豆、日本酒、醤油、味噌... そんな「発酵」の鍵を握っているのが微生物です。でも、食べ物がカビたり腐ったりするのも微生物の仕業。 「微生物」とは一体どのような存在なのでしょうか。 今回は、そんな微生物をテーマとした講義「人類に役立つ微生物たち――いろいろな境界線から微生物を語る――」をご紹介します。講師は東大農学部の微生物学系研究室…
コラム
2025/09/04
だいふくちゃん通信
教養としての福祉を考える(「教養の力で変える未来:インクルーシブな社会の実現に向けて」細野 正人先生)
インクルージョンやダイバーシティを考える時、皆さんはどのような議論を思い浮かべるでしょうか?もちろんどのようなテーマも重要なものですが、実は精神障害について語られる機会はまだ多くありません。 今回ご紹介するのは、「学術フロンティア講義(30年後の世界へーー変わる教養、変える教養)第4回 教養の力で変える未来:インクルーシブな社会の実現に向けて」です。 本講義では2つの事例を精神保健福祉の観点から振り返…
コラム
2025/08/27
ぴぴりのイチ推し!
古代ゲノム研究が変えた“人類史”(「古代ゲノム研究から学ぶ人類の過去と未来:我々はどこから来てどこへ進むのか?」太田博樹先生)
そもそも古代ゲノム研究とは何でしょうか? 2022年ノーベル生理学医学賞の受賞者に、スヴァンテ・ペーボ博士という人がいます。受賞にあたり評価されたのは、「古代ゲノム学の創設」「ネアンデルタール人の全ゲノム配列決定」「デニソワ人の発見」という実績です。 ここで注目したいのは、デニソワ人の発見。 ロシア領のアルタイル山脈にあるデニソワ洞窟から見つかった人類の歯と骨からDNAを抽出してゲノムを解読し、ネアンデル…
コラム
2025/08/20
ぴぴりのイチ推し!
【東大の99%は森林!?】東大の演習林と、日本の森林の今と未来(「データで見る日本の森林の実態と未来可能性」蔵治 光一郎先生)
いきなりですが問題です。東京大学の敷地面積の99%は○○なのですが、○○に入るのは何でしょうか? タイトルから分かってしまいますよね、すみません。 そう、東京大学の敷地面積の99%は森林なのです。これは、東京大学が「演習林」というものを所有しているからです。 今回は、そんな東京大学の演習林の重要性も分かる、日本の森林の現状と未来がテーマの講義「データで見る日本の森林の実態と未来可能性」をご紹介します。お話しさ…
コラム
2025/08/14
だいふくちゃん通信
嗜好品がない世界はどうなる?(「享受の快--カントと嗜好品」國分 功一郎先生)
「楽しいとは何か?」 そう問われたとき、私たちは意外と答えに詰まります。自分が何をしているときに楽しいのか、どのような条件を満たすと「楽しい」と感じるのか、実は明確には分かっていないのかもしれません。 哲学の世界では、一般に「美しい」の方が「楽しい」よりも高尚なものとされてきました。そのため、「美しい」に関する議論は数多く存在しますが、「楽しい」についての哲学的議論は多くありません。楽しみそのもの…
コラム
2025/08/04
だいふくちゃん通信
「分解」から世界を捉え直す(『分解の哲学——「食べる惑星」の脱領域的研究』 藤原辰史先生)
皆さんは「分解」と聞いて、どんなことを思い浮かべるでしょうか?精密機器をバラバラにする作業や、生き物が土に還っていく過程を思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし、分解とはそれだけではありません。 分解を多角的に捉えなおした藤原辰史先生の著作『分解の哲学』は、音楽、芸術など多様な分野から大きな反響を呼びました。 藤原先生は、これまでの学問では大量に「つくる」ことばかりに集中していて、「捨てる」「…
コラム
2025/07/16
ぴぴりのイチ推し!
文学が科学を発展させる?〜文学はロボットをどのように描いてきたか〜(「ロボットとSF:文学的想像力は科学に先行する」沼野充義先生)
「ロボット」と聞いたら、みなさんは何を思い浮かべますか?人間のように動いたり会話ができたりするもの、猫や犬のような形をしたもの、掃除をしてくれるもの、工場などでものづくりをしているもの。21世紀を生きる私たちの身の回りには、すでに様々なロボットが存在しています。 ではロボットがまだ存在していなかった時代の人々は、「ロボット」と聞いて何を思い浮かべたでしょうか? この講座は、「ロボット」をテーマに22名…
コラム
2025/07/10
ぴぴりのイチ推し!
なぜ生き物の群れはできるのか(「生き物の群れと微生物の泳ぎを物理の目線で見てみたら」西口 大貴先生)
みなさんは、「群れ」という言葉を聞いたとき、どんなものを想像しますか? サバンナのヌーの大群を想像した人も、空を飛んでいるカラスの群れを想像した人も、はたまた水族館のイワシの群れを想像した人もいるかと思います。 ところで、そもそもなぜ群れというのはできるのでしょうか? というのも、生き物たちは群れ全体を見渡すことはできません。それなのに、群れはバラバラにはならず全体としてよく統率のとれた動き方をしま…
コラム
2025/07/03
ぴぴりのイチ推し!
文系・理系の線引きはどうして生まれた?(「自然科学と人文社会科学の境界」隠岐 さや香先生)
「文系ですか?理系ですか?」 大学受験や進路選択のとき、一度は問われたことのあるこの問い。ですが、そもそも私たちが当たり前のように使っている「文系」「理系」という言葉、その区別はどのように生まれたのでしょうか? 今回ご紹介するのは、2022年秋に開催された東京大学公開講座「自然科学と人文社会科学の境界」です。科学技術史の専門家・隠岐さや香先生が、私たちが“文理”と呼んでいるものの背後にある歴史や思想、制…
コラム
2025/06/26
ぴぴりのイチ推し!
文学研究の扉を開く(「物語の形:聞こえるものと見えるもの」︎楯岡求美先生)
文学部でやっているのは、「生きるとは何か」を色々な方法で考えてみることだ、と楯岡求美先生は話します。 「100万回生きる」ことができない人間は、一つの眼差しで1回きりの人生を生きるしかありません。 そんな私たちに、他の人の眼差しや人生を体験させてくれるのが文学です。 しかし、文学は、日本語で書かれている作品であっても日本語話者だからといってすべてを理解できるわけではありません。 そして作家自身も、どれだ…
コラム
2025/06/18
ぴぴりのイチ推し!
オンライン時代に問う、建築空間の役割とは?(「ポストコロナ時代の建築・都市空間の役割」︎加藤耕一先生)
コロナ禍を経て、私たちの生活は大きくオンラインへとシフトしました。 オフィスに出社せず自宅で仕事をするテレワークだけでなく、大学の講義においてもオンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド開催が一般化。情報通信技術によって時間や場所に縛られない柔軟な参加が可能になっています。 では、そんな現代において、大学やオフィスに行くことにはどのような価値があるのでしょうか? 一般的には、「オンライン」か「…
コラム
2025/06/09
だいふくちゃん通信
【マイケル・サンデルと自由主義】これからの「正義」と「善」の話をしよう(「法と道徳:同性愛を題材として」児玉聡先生)
みなさんは、マイケル・サンデルという名前を聞いたことがありますか? 『これからの「正義」の話をしよう: いまを生き延びるための哲学』(鬼澤忍訳、早川書房、2011年。原著2010年)という著書や、『ハーバード白熱教室』『マイケル・サンデルの白熱教室』といったテレビ番組をご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。サンデルは、ロールズらのリベラリズムを批判した政治哲学者として知られています。 そもそも…
コラム
2025/06/05
だいふくちゃん通信
【「住む」とはどういうことか】社会のなかの住居と私(「退却の作法」祐成保志先生)
みなさんにとって、「家」とはどのような場所ですか? 睡眠のため、食事のため、、趣味のため・・・そこですることは千差万別です。また、進学や就職、共同生活の開始など、ライフステージに合わせて人は住む家を変えたり、新しく建てたりします。 私たちの生活にとって「家」は、なくてはならないもののように思えます。 しかし、もし自分ひとりで暮らしていたとしても、そこは完全な「ひとりだけの空間」というわけではありませ…
コラム
2025/05/29
だいふくちゃん通信
【パンデミック、マイノリティ、不平等】物語が果たす役割とは?(「パンデミックを銘記する」岩川 ありさ先生)
みなさんにとって、COVID-19によるパンデミックはどのような経験でしたか? そして、私たちが暮らす社会にとって、パンデミックはどのような経験だったのでしょうか。 薬が手に入らない。時としては福祉が行き届かなかったり、生命の序列がつけられたりする。 あるいは特定の国や人種と疫病が結びつけられ、差別の対象になる……。 このように、パンデミックは不均衡な世界を浮き彫りにしました。 本講義では、世界の不均衡を捉え、…
コラム
2025/05/22
だいふくちゃん通信
人は変化するーインドのスピリチュアリティから考える他者との付き合い方(「いま「東洋」と「近代」を考えて、未来に何をのぞめるだろう?」冨澤 かな先生)
”オリエンタル”という言葉は、あまり一般的に使用されなくなって久しいかと思いますが、みなさんはこの言葉についてどのようなイメージを持っていますか。従来は、美術における東洋趣味として「オリエンタリズム」という言葉が使用されていましたが、現在では違う意味で使用されていることの方が多いかと思います。「オリエンタリズム」という言葉は、アカデミズムの世界では一昔前にもてはやされた思想です。 1978年にパレスチナ…
コラム
2025/05/14
ぴぴりのイチ推し!
環境で性別が変わる?性別の境界線を超える魚たちの世界「オスとメスの境界を越える魚たち」大久保範聡先生
映画のキャラクターとしてもよく知られている「カクレクマノミ」。実は、オスからメスに性転換をする魚だということはご存知でしたか? カクレクマノミは、なんと2匹のオスが出会うと体の大きい方が必ずメスに性転換するというルールを持っています。 映画の物語では、お父さんと子どものクマノミが仲良く暮らしていますが、体の大きいお父さんクマノミがお母さんクマノミに性転換する、という流れが生物学的には正しいのです。 …
コラム
2025/05/08
だいふくちゃん通信
【木造建築の現代】時を超える木の温もり
はじめに 今回ご紹介する「歴史的建築工学-第6回歴史的木造建築技術と現代木造建築」(2020年度開講)では、木造建築技術の歴史と現代へのアプローチについて山田憲明先生が詳しく解説されています。 UTokyo Online Education 歴史的建築工学 2020 山田 憲明 私たちは、歴史的木造建築から何を学び、現代の建築へと活かすことができるのでしょうか。先人たちが紡いだ伝統技術と現代の建築技術が出会うことで生まれる新たな可能性を…
コラム
2025/05/02
ぴぴりのイチ推し!
人を人たらしめているのは「遊び」?今注目のゲーム研究に迫る
ゲームって、ニンテンドースイッチやスーパーマリオブラザーズのような…? そのゲームが研究対象になり得るの? タイトルを見てそう思われた方も多いかもしれません。 実はこのようなデジタルゲームは、技術やメディアをめぐる環境が目まぐるしく変化している現代において、私たちの「感性」を理解するうえで重要な鍵となると考えられています。 今回ご紹介するのは、2021年度高校生と大学生のための金曜特別講座「デジタルゲーム…
コラム
2025/04/24
ぴぴりのイチ推し!
【動物界で異例?】発達心理学で読み解くヒトの子育て(「発達心理学から見た人間の進歩」遠藤 利彦先生)
発達心理学とは? 発達心理学の観点から見た人間の進歩は、様々な側面で捉えることができます。そもそも発達心理学とはどのような学問なのでしょうか?発達心理学とは、ヒトの一生を通じた成長と変化を理解するための学問です。この学問分野は、子どもから大人になるまで、そして老年期までの発達過程を研究対象としており、ヒトの一生とともにある学問です。 発達心理学の研究は、教育・健康・福祉など、さまざまな分野に応用さ…
コラム
2025/04/16
だいふくちゃん通信
あなたの世界史観はどこから来た?歴史の多様な解釈を考える(「世界の世界史」羽田 正先生)
世界史は、地域や時代ごとに話がばらばらに出てきて難しい…皆さんはそんなイメージを持っていませんか? 入試のために勉強したけど、ほとんど忘れてしまった。年号や名称はなんとなく覚えていても、それが何を意味しているかは思い出せない…。という経験も少なくないはずです。 もしかすると、その原因は日本特有の歴史教育にあるかもしれません。 今回の講義では、様々な国の歴史の教科書を参考に、他の国ではどう歴史を教えてい…
コラム
2025/04/09
ぴぴりのイチ推し!
動物に心はあるか?【東大生ライターが岡ノ谷 一夫先生の講義を紹介】
犬と暮らしている人は、「私が帰ってくるといつもうれしそうに尻尾を振っている。動物にも心があるに決まっている!」と思うかもしれません。 そのような経験がない方でも、動物には心がある、と考える方が多いのではないでしょうか? しかし実のところ、研究者の世界では「動物に心がある」ことが当たり前とされてきたわけではありません。 そもそも私たち人間にとっても、自分以外の人間に心があるかどうかを科学的に検証するこ…
コラム
2025/03/31
ぴぴりのイチ推し!
あなたはふだん文章の「声」を読んでいますか?(阿部 公彦先生講義動画紹介)
皆さんは、自分の言葉が、相手に意図しない意味で伝わってしまったことはないでしょうか?逆に、相手の言葉を、意図されてない意味で受け取ってしまったことはないでしょうか? 言葉を介するコミュニケーションの中で、私たちは日々このようなことを経験しています。 時には自分が考えていることですらわからないこともある中で、他者が何を考えているかを理解することは簡単ではありません。 では、私たちが言葉を通して相手を理…
コラム
2025/03/24
だいふくちゃん通信
最先端3D技術で解き明かす古代ギリシア・ローマ彫刻(「古代ギリシア・ローマ彫刻と先端技術」芳賀 京子先生)
私達がギリシア・ローマの彫刻として目にする作品たちは、どのように産地や時代を特定されてきたのでしょうか? 背景にある研究や分析方法を知ることで、美術館や資料集で出会う様々な彫刻の見方が変わるかもしれません。 今回ご紹介するのは、デジタル・ヒューマニティーズ ― 変貌する学問の地平 ― (学術俯瞰講義)の第9回「古代ギリシア・ローマ彫刻と先端技術」です。 古代ギリシア・ローマの美術史を専門とする芳賀京子先生が…
コラム
2025/03/17
だいふくちゃん通信
中国に今も息づく!?「中華」と「正統」の政治思想史(『「中華」の世界観と「正統」の歴史』杉山 清彦先生)
「中華主義」とか「中華思想」とかよく聞きますけど、皆さんはどのようなイメージをお持ちですか。今回ご紹介する2012年の講義「『中華』の世界観と『正統』の歴史」で、講師の杉山清彦先生は学生たちにこのような問いを投げかけることから始めます。 東京大学 Todai OCW 学術俯瞰講義 Copyright 2012, 杉山清彦 学生たちが率直に返した意見は、「中国の漢民族が世界を支配する民族だという考え方で、他の民族は野蛮だから自分た…