東京大学公開講座「防ぐ」
コンテンツ一覧
病を防ぐ
第2回 食生活で病気はどこまで防げるか―あふれる栄養健康情報を整理する―
ある食べ物が体に良いとマスコミが取り上げるとその商品が品切れになるといった珍現象は今も事欠きません。なぜこういった現象が起こるのか、何がそうさせるのか、信頼できる情報とは何か、その判断基準はどうすれば身につくのか、『食の予防医学』の専門家が世の中にあふれる栄養健康情報を整理し、食生活を通じて病気を防ぐための本当の知恵について考えます。 このコンテンツは、iTunesに保存してiPhoneやiPadからい…
第3回 マイクロチップ診断で病気を防ぐ
「病気は治す時代から防ぐ時代に」と言われているように、病気を防ぐ、あるいは罹ってもごく初期のうちに気がつくために日頃の健康管理がとても大切になってきます。自覚症状を感じる前に病気を早期に知る方法の一つとして、血液や尿などに含まれる非常に微量の病気関連分子を検出する方法があります。しかし、その分析には高度で高価な化学分析装置が必要になり日頃というわけにはいきません。そこで、私たちは化学分析装置を電…
第4回 古代ギリシャの城壁と疫病―防ごうとしたもの・防げなかったもの―
かつてヨーロッパの都市は、どれも城壁に囲まれていました。西洋における都市城壁の源流は、古代ギリシャに遡ります。ギリシャ人にとって城壁とは、都市国家の独立自治を守る不可欠の要素でした。しかし、戦争中にひとたび疫病に襲われると、皮肉なことに、城壁はむしろ市民たちを悲惨な状況に追いやる結果になりました。紀元前5世紀の都市国家アテネを例に、古代市民が防ごうとしたもの・防げなかったものを考えてみます。 …
防ぐための情報科学・基礎科学
第6回 キラキラ星を防ぐ―補償光学で宇宙を見る―
夜空を見上げると瞬く星々…しかし、瞬きの正体は実は地球大気の揺らぎが引き起こす陽炎で、星や銀河の像をぼかしてしまう天文学の大敵です。近年、この揺らぎを補正してシャープな像を結ぶようにする『補償光学』という仕掛けが、大型望遠鏡に装備されるようになってきました。本講義では、その原理と現状、さらには将来と限界を、観測から明らかになってきた最新の宇宙像とともに解説したいと思います。 このコンテンツ…
第7回 ドライブレコーダが知る真実―交通事故を防ぐツールになるか―
交通事故死者数は順調に減少傾向にあるものの、事故件数・負傷者数はいまだ高いレベルにある。交通事故のほとんどはヒューマンエラーによるものとされるが、どのような過程でどのように発生しているかは、科学的データに基づく議論はほとんどない。そこで、ドライブレコーダで採取された情報に注目し、事故だけでなく、ヒヤリ・ハットした事故直前のニアミス状態を実環境下で大量に採取し、ドライバ行動を収集、分析することによ…
自然災害を防ぐ
第9回 土砂災害を防ぐ
豪雨、地震などによって、いろいろな形態の土砂災害が発生する。その中には、山地の森林状態が影響するものがある。土砂災害は命に関わる深刻な被害をもたらすことが多く、その被害を防止軽減するために、自然現象としての土砂移動が発生するメカニズム解明、生命と財産を守るための土木工事と避難警戒システムの構築による対応が進められている。理学、工学、社会科学などの視点を組み合わせた典型的な総合科学の姿を紹介する。 …
第10回 災害情報で命を救う
緊急地震速報、土砂災害警戒情報、ハザードマップ、活断層の長期評価など、いろいろな災害情報が提供されるようになってきた昨今。科学技術が進んだことも大きいですが、集中豪雨等は施設だけでは被害を減らすことが難しくなってきているためでもあります。それでは、情報で命を救うことはできるのでしょうか。命を救うためにはどのような条件が必要なのでしょうか。この講義では住民調査の結果に基づいて、災害情報の発表の仕方…