シリーズ
2019年 開講

新しい医療が社会に届くまで ~データサイエンスが支える健康社会~(学術俯瞰講義)

コーディネータ:松山 裕 ナビゲータ:大庭 幸治 日々、進歩を続ける医療は、人を対象とした研究の成果を通してその技術が確立し、我々のもとへと届けられています。一言で研究と言っても、ゲノム情報を用いた研究から新薬開発のために実施される治験、更には、市販後の最適な治療法の評価、開発時には検出が困難な副作用に関する薬剤疫学研究、医療経済性の評価など、その種類は非常に多様なものです。そのため、医学のみならず、薬学、生物学、工学、経済学、統計学など様々な学問の専門家が関わって実施されています。一方で、全ての研究で共通していることは、それぞれで必要なデータを計画的に収集し、解析し、データに基づいた意思決定を行っているということです。近年、データサイエンスという新しい科学研究の方法論が注目を集めていますが、医療という分野は比較的古くからデータサイエンスを実践してきたとも言えます。本講義シリーズでは、薬や治療が社会に届くまでの全体像を俯瞰し、実際に研究に関わっている方からの話を伺うことで、健康社会を支える様々な学問の貢献を考えていきます。 【AMED生物統計家育成支援事業】 【2019年度SセメスターGLP指定科目 http://www.glp.u-tokyo.ac.jp/gefil/courses/】
Content List

コンテンツ一覧

2019年 開講
1時間34分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講

第1回 新しい医療の開発と関連する様々な学問

初回は、ナビゲータを担当する大庭から本講義シリーズの概要として、新しい医療が社会に届くまでの現在の状況を分かりやすく説明し、各段階でどのような学問が関わっているかを紹介します。新しい医療が社会に届くまでに、どのような点が課題とされているのでしょうか。その中での、データサイエンスの実践とは。現在、進路を模索している学生には、このシリーズを通して、よりよい健康社会を目指す上で自分がどのように関わって…

講師 | 大庭 幸治
1時間34分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講
1時間47分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講

第2回 医療におけるデータサイエンス

皆さんは統計学にどのようなイメージを持っているでしょうか?医学分野において、新しい医療の効果や副作用を客観的に評価するためには、データに基づいた評価・判断が必要となります。そこで大活躍するのが、統計学と呼ばれる学問です。近年は、人工知能などに代表されるデータサイエンスと呼ばれる新たな学問の流れもうまれてきています。本講義では、コーディネータを担当する松山より、この講義シリーズを通じて知っておくべ…

講師 | 松山 裕
1時間47分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講
1時間39分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講

第3回 ゲノム情報と人工知能を用いた新しい時代のがん医療

がんは、多数多様な後天的変異がゲノム上に蓄積され、正常な制御から逸脱した結果生じる疾患であると考えられています。技術革新により30億塩基対からなるヒト全ゲノムのシークエンスデータ(約200GB)は10万円以下となりました。このデータをスーパーコンピュータにより解析することで、がん細胞に生じた変異が同定されます。しかし、その数は数千から数万、数十万以上にもなります。この中から、がんを生じた原因の変異を同定し…

講師 | 井元 清哉
1時間39分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講
1時間46分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講

第4回 「薬が効く」ことを政府が「認める」とはどういうことだろう?

こちらの講義の概要をだいふくちゃん通信でもご紹介しています。 ⇒万人に効く薬はある?~「薬が効く」を考える~ (だいふくちゃん通信)

講師 | 小野 俊介
1時間46分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講
1時間27分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講

第5回 再生医療の治療開発について

再生医療(細胞治療)は細胞という生ものを扱うという点で低分子化合物や抗体医薬による治療と大きく異なります。細胞は変化しやすく大量生産が難しい。また製品が投与後にホストの環境によって変化するという特徴があります。このような性質から従来の治療開発や規制では対応できにくい点が多く、日本ではその特性に合わせた再生医療等安全確保法と新しく再生医療等分野を加えた薬機法によって対応しています。その考え方はリア…

講師 | 髙橋 政代
1時間27分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講
1時間46分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講

第6回 臨床試験の実施と解釈

新しい治療法や予防法の有効性の検証には最終的には臨床試験が必要です。一般的には、さらに倫理的な問題が無ければ比較対象(コントロール)を設定したランダム化臨床試験が行われますが、ヒトを対象とし、(とくに予防試験では)しばしば大規模とならざるを得ず、さらに経済的利害関係が絡む臨床試験には実施上の課題がとても多いです。2013年に発覚した降圧薬臨床試験の不祥事は、わが国の臨床試験実施のためのインフラストラ…

講師 | 大橋 靖雄
1時間46分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講
資料あり
2019年 開講

第7回 アカデミアで行う臨床研究の意義

私たちの行っている診療は、過去に国内外で行われた多数の臨床研究の成果に基づき成り立っています。そして臨床研究には、ヒト由来の細胞株や手術時などに得られた組織を用いる研究から、世界規模の製薬企業が国際共同で実施する臨床試験まで、その内容は様々な形態があります。一方で、基礎研究の成果が、日常診療に広く導入されるまでの期間は約四半世紀かかり(Science  321:1298-1299, 2008)、医薬品の場合だと世界市場…

講師 | 藤原 康弘
資料あり
2019年 開講
1時間52分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講

第8回 医療ビッグデータを用いた医薬品等の安全性評価(薬剤疫学)について

医薬品等は動物実験及びヒトを対象とした臨床試験(承認審査を目的としている場合は治験)を経て、国の承認を得た後、市販されるようになるわけですが、市販前の臨床試験(治験)などは、ある意味で実際の医療現場とは異なる評価しやすい環境下での試験(症例数も少なく未成年や超高齢者などは除外されやすい、合併症や併用薬も限られた試験が多い、試験期間も短く長期的な有効性や安全性がわからない)が多く、市販後に思わぬ副…

講師 | 小出 大介
1時間52分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講
1時間50分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講

第9回 質量分析と機械学習を融合したがん診断支援装置の開発:学際的研究から産学連携へ

こちらの講義の概要をだいふくちゃん通信でもご紹介しています。 ⇒【新しい医療はどうやって私達に届けられる?】がん診断装置が開発されるまで(だいふくちゃん通信)

講師 | 竹田 扇、田邉 國士
1時間50分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講
1時間50分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講

第10回 臨床疫学―医療の不確実性に挑む科学

こちらの講義の概要をだいふくちゃん通信でもご紹介しています。 ⇒【「臨床疫学」って知ってる?】ビッグデータを武器に挑む医療の不確実性(だいふくちゃん通信)

講師 | 康永 秀生
1時間50分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講
1時間49分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講

第11回 命とオカネ、くすりとオカネ…くすりの費用対効果とは?

こちらの講義の概要をだいふくちゃん通信でもご紹介しています。 ⇒【薬の効果はどうやってはかる?】奥深い「クスリとオカネ」の世界(だいふくちゃん通信)

講師 | 五十嵐 中
1時間49分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講
1時間32分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講

第12回 新しい医療や情報をどう患者や市民に届けるか

こちらの講義の概要をだいふくちゃん通信でもご紹介しています。 ⇒新しい医療や情報をどう患者や市民に届けるか【がん医療を入り口として考える】 (だいふくちゃん通信)

講師 | 髙山 智子
1時間32分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講
15分
資料あり
ながら聞き可
2019年 開講

第13回 コースのまとめ

この回は、コーディネータの松山と、ナビゲータの大庭とが、全12回を概観します。学生との双方向のコミュニケーションのなかで、これからの医療におけるデータサイエンスの役割と可能性を総括します。

講師 | 大庭 幸治
15分
資料あり
ながら聞き可
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