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2006年 開講

東京大学公開講座「人口」

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2006年 開講
59分
2006年 開講

第1回 人口学の考え方と人口問題

昨年末に戦後はじめて日本の人口が減少に転じたという推計が公表されました。日本における人口問題は、生存資源に対する人口の過剰という古典的問題から遠く離れて、「少子化」「高齢化」「人口減少」の問題へと劇的に転換しましたが、これは遠からず世界の他の国々も経験するであろう普遍的事態に他なりません。日本はその先端を走っているわけです。この人口問題3点セットのなかでは、「少子化」が原因で、「高齢化」「人口減…

講師 | 稲葉 寿
59分
2006年 開講
1時間26分
2006年 開講

第2回 遺伝子レベルからみた生物集団と適応

生物集団の大きさを測ることは、意外と難しい。船を走らせてクジラを調査し、飛行機を飛ばしてマグロを調査する。こうした調査ができない集団も数多くある。遺伝子を比較して、遺伝子の近さと変化のスピードを測ることにより、集団の大きさと適応の様子を推し量ることができる。ウイルス集団が宿主に適応する姿や、蚊の集団が氷河期の終わりに膨張する様子が、浮き彫りになる。数千年の農耕の歴史で育種選抜された、「役に立つ」…

講師 | 岸野 洋久
1時間26分
2006年 開講
1時間23分
2006年 開講

第3回 子どもの数と不就学

日本は早くから就学率の高い国ということになっています。しかし、90%以上の就学率を誇ったはずの明治の終わり頃でも、学校に行かなかった女の子のことが沢山史料に出てきます。また学齢簿・学籍簿上では、ある時期まで絶えず女子生徒数の方が少ないということがしばしばあります。このような就学率統計にはどういう仕組みがあるのでしょう。またこの理由を探っていくなかから、今とは異なるその頃の学校のありかたを見つけてみ…

講師 | 土方 苑子
1時間23分
2006年 開講
1時間12分
2006年 開講

第4回 動物社会の人口論

年末のニュースで日本の総人口はついに減少に転じたと大きく報道された。合計特殊出生率も2005 年度は1.26 まで低下する予測も出ている。どうやら日本の人口は直ぐには回復できないようだ。では、自然界に目を向けると、動物社会の人口はどうなっているのだろう?実は、動物にもヒトの人口と同じ理論や分析がそのまま適用できる。人口動態も、平衡レベルで安定するもの、初期の小集団から増殖してやがて減衰するもの、一定周期で…

講師 | 嶋田 正和
1時間12分
2006年 開講
1時間19分
2006年 開講

第5回 日本人はどこに住んできたか

2005年国勢調査の結果が発表され、いよいよ日本が「人口減少社会」に入ったことが話題になりました。あと数年でいわゆる「団塊の世代」のリタイアも本格化します。かれらは60 年代から70 年代に、地方から都会へ大量に移住し,戦後日本の高度成長 を支える中心となった人々ですが、その高度成長もそろそろ「歴史」の範疇に入ろうとしています。戦後日本の都市空間のあり様、特に、地方から大都市への人口流入とその帰結を、そこに…

講師 | 荒井 良雄
1時間19分
2006年 開講
1時間22分
2006年 開講

第6回 逆都市化時代のまちづくり

人口減少とともに、日本の多くの都市圏では、中心部でも郊外部でも人口減少する逆都市化時代を迎える。都市の活性化という点では厳しい時代の到来だが、都市に緑や水辺を取り戻し、ゆとりある生活を可能にする好機でもある。高密度社会の長所でもあった効率性や、環境への負荷の少なさなどを継承しつつ、混雑に慣れてきた日本人の都市観を変え、ゆとりある都市社会を形成していくには逆都市化の中で何をしていけばよいかを考える…

講師 | 大西 隆
1時間22分
2006年 開講
1時間15分
2006年 開講

第7回 人口・食糧・環境

地球上の人口増加が続くと、やがて食糧不足が深刻化するという懸念を、どのように考えればよいだろうか。本講では第1に、人口増加の趨勢から、最近では発展途上国においても増加率が逓減してきたことを確認し、その原因を推測する。第2に食糧の生産動向をふり返り、核心にある問題が生産量ではなく分配にあることを明らかにする。とりわけ途上国にとっては、農業生産性の向上がまだ必要であるが、生産性向上の背後に環境問題の制…

講師 | 石見 徹
1時間15分
2006年 開講
57分
2006年 開講

第8回 8億人分の食糧が毎年病気で消えている

世界の食糧生産のうち三分の一は植物に病気を起こす微生物や生育障害・病的症状の原因となる昆虫・化学物質・雑草などによって失われており、特に病気による損失は12%にも達します。これは年間8億人以上の人口を養える量で、ちょうど世界の飢餓人口に相当します。薬剤等を用いた対策がないと、食糧生産の半分以上が失われます。これを病気などから守り、治療するため、植物のお医者さん「植物医師」を養成し、「植物病院」を創設…

講師 | 難波 成任
57分
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30分
2006年 開講

第9回 人口停滞の世紀とその後

近代的な国勢調査(センサス)による広域の人口調査が始まるのは、18世紀の欧米においてである。しかし、歴史研究によって、中世末からのヨーロッパの人口動態が明らかにされている。これによると「大航海」や宗教改革の時代にヨーロッパの人口が 増え、経済も好況であったが、17世紀に入ると人口は停滞し、不況に見舞われた。戦争や疫病もつづいた。この人口停滞の17世紀が歴史的に占める位置は重要で、この前と後では世界史のプ…

講師 | 近藤 和彦
30分
2006年 開講
1時間20分
2006年 開講

第10回 人口減少社会を生きる

21世紀の日本において、さまざまな少子化対策が実施されようとしているが、少子化と人口減少の傾向に歯止めをかけることはできない。だが、おそれることはない。少子化が年金制度を破綻させ、経済成長を鈍らせるとしても、それは、子どもを増やす ことによってではなく、少子化を前提とした制度設計によって解決できるし、そうすべきである。以上の観点から、人口減少社会を生きぬくために、私たちが有すべき 理念を論じたい。 …

講師 | 赤川 学
1時間20分
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