東京大学公開講座「無駄」
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無駄とはなにか
第1回 古代ギリシアにおける三つの無駄?
古代ギリシア(特にアテネ)には、現在から見ると時間やお金の「無駄」のように思われるものが少なくとも三つあります。第一は「シュンポシオン(饗宴)」。これは貴族ないし裕福な人が好んで行う社会的・文化的慣習です。第二は「裁判」。アテネの裁判は、手当をもらう数百名の裁判人が多数決で決めます。コストは小さくありません。最後に、神々に捧げる犠牲。これには大量の家畜が使われます。これもやはり「無駄」なのでしょ…
第2回 歴史の中に潜む無駄とは、その行方を考える
弥生時代以降の水田稲作という外来の農耕文化は、縄文時代の森林文化に変わるものと考えられることがあります。日本の歴史をとおしてみると、水田稲作はときとして無駄となり、多種の畑作農耕や園芸を生み出してきました。その一つが近世園芸の隆盛です。近世以降、水田稲作は異様なまでに復活し、背景でアカマツ・スギ林業が日本の生態系を一変しましたが、これらも無駄とささやかれてきました。環境史の視点から、日本の歴史の…
無駄をなくす
第3回 ゴミを出さないクスリの製造
私たちの身の回りにあるクスリの多くは化学合成されていますが、合成の際、たくさんのゴミが出ます。クスリ1キログラムを製造するのに、100キログラム以上のゴミが出ると言われています。地球環境を守る立場からは、ゴミの量はなるべく減らす必要があります。この講義では、ゴミの出ないクスリの製造法に関する研究の内容を基礎からお話しします。 03:05 有機合成化学とは? 14:28 化学物質の合成(反応)とは 27:21…
第4回 医療の「ムダ」って何のこと?
「ムダな医療」とは何でしょうか? 余計にお金がかかってしまう医療が、ムダな医療と思われるかもしれません。しかし実際には、あらゆる医療のほとんどが「余計にお金がかかる」行為です。お金だけ考えて、医療はムダ!と断ずるのは、大きな誤りです。「ムダな医療」と「そうでない医療」を切り分けるには、お金だけでなく、もう一つ別のものさしが必要です。この講義では、そのものさしの当て方と、ムダ度合いの評価法を紹介しま…
第5回 産業現場のムダ取り改善と成長戦略
工場やサービス拠点などの産業現場のムダを取る改善活動は、産業の生産性の向上に繋がり経済成長の原動力となります。生産の現場に目を向けながら、ムダとはどのようなものなのか、それをどのようになくすのかを、「設計情報の転写」という概念を使って考えます。 02:08 現場を観察することから出発する経済学 10:06 よい現場は人生に意味を与える 26:40 日本の造船業の活況 35:44 設計情報と媒体 46:56 物的…