東京大学公開講座「想像力」
コンテンツ一覧
想像から創造へ
第1回 開講の挨拶
「想像力こそは諸能力の女王」と言ったのは、19世紀フランスの詩人・批評家ボードレールです。 想像力は、現在の知覚や過去の記憶を糧としながらそれらの限界を押し広げ、仮想世界へと人間を解き放ちます。しかしそれはまた、空想や幻想とは違い、あくまでも現実的所与に立脚しながらあるべき様態を探る、真理探究の能力でもあります。 本公開講座では、この諸能力の女王の仕事ぶりを多面的に探ります。 このコンテンツ…
第2回 疾患発症の謎を解明するために必要な想像力と創造力
現在急速に患者数が増加している疾患には、メタボ・生活習慣病だけではなく、癌、免疫疾患、アルツハイマー病、不妊、精神疾患などがあります。なぜこうした疾患が増えているのでしょうか?現代社会の様々なストレスと関係あるのでしょうか?このような様々な現代病に打ち勝つために、私たちが最新医学の研究の場で、どのように想像力を駆使し、疾患が生じるメカニズムを解明し、新しい治療法を生み出す作業をしているのか、私た…
混沌と構造化
第4回 分析力・洞察力・想像力―エドガー・アラン・ポーをめぐって
文学研究者にとって「想像力」は、身近すぎてかえって茫漠とした用語ですが、ここでは有名なエドガー・アラン・ポーの宇宙論「ユリイカ」を題材として取り上げ、当時の科学的知見を活用したこの作品を、彼がどうして「詩」―しかも最後にして最大の代表作―だと考えたのか、その事情をいささか振り返ってみたいと思います。そこから文学と科学に共通する(かもしれない)「想像力」のあり方が示唆されることを期待しつつ。 …
第5回 混沌の宇宙を読み解く
現在の宇宙には、惑星、恒星、ブラックホール、銀河、また銀河団など、大きさも形態も性質も、極めて多種多様な、無数の天体が、無秩序に満ち溢れているように見えます。しかし、宇宙が、こうした「混沌」とした姿をしていることは、実は、非常に不思議なことです。ビッグバンの直後、宇宙は、極めて高い均一性を示していました。そこから、混沌として、そして、豊かな多様性を育む今の宇宙へ、いかに進化していったのか。最新の…
知覚と想像
第6回 妄想・幻覚と想像力―薬との接点
覚醒剤や一部の麻薬のように妄想などの思考変容をきたす薬物があります。これら薬物の作用については、個体レベルおよび分子レベルでの研究は進んでいますが、「なぜ影響が直感的、情動的な精神活動となり、論理的思考ではないか」など、包括的な理解はできていません。脳に関するメゾスコピックな知識が欠如していることが原因ですが、薬物の作用について現時点で明らかになっていることを、夢や統合失調症との比較も交えて解説…
第7回 障害・コミュニケーション・社会
1.私の障害体験 2.バリアフリーとは何か 3.「ユニバーサル・バリアフリー」という発想 4.障害・コミュニケーション・テクノロジー 5.豊かなコミュニケーションを求めて 6.人生の豊かさは語り合いから 7.コミュニケーションに根ざした「生態系」 8.ヴィクトール・フランクルとヘレン・ケラーから学ぶ――苦悩と希望 このコンテンツは、iTunesに保存してiPhoneやiPadからいつで…
第8回 閉講の挨拶
「想像力こそは諸能力の女王」と言ったのは、19世紀フランスの詩人・批評家ボードレールです。 想像力は、現在の知覚や過去の記憶を糧としながらそれらの限界を押し広げ、仮想世界へと人間を解き放ちます。しかしそれはまた、空想や幻想とは違い、あくまでも現実的所与に立脚しながらあるべき様態を探る、真理探究の能力でもあります。 本公開講座では、この諸能力の女王の仕事ぶりを多面的に探ります。 このコンテンツ…