Features Articles
& Columns

特集・コラム一覧

一つのテーマのもと視点を拡げる特集や、現役東大生によるコラムなど。
知との出会いから探究へ。学びを拡げ、深めるヒントがここに。
コラム
2022/06/16
だいふくちゃん通信
【デジタルで変わるもの・変わらないもの】フロイトに立ち返り、これからの学問の話をしよう
スマートフォンやPCなどのデジタル機器は私たちの生活のあり方を大きく変えました。 もはや不可逆的なまでに生活の本質が変わってしまった。そんな見方をする方もいらっしゃるかもしれません。 ではデジタル技術の発達は学問という営みのあり方をどのように変えるのでしょうか? 今回は、記号論・メディア論の専門家である石田英敬先生による、精神分析の第一人者・フロイトの思想に立ち返ることでデジタル時代の学問の姿について…
コラム
2022/06/09
だいふくちゃん通信
【​​藤原帰一先生と考える】日本における「国民」の変遷
昨年末、首相官邸ホームページに「国民の皆様へのメッセージ」という題の文章が掲載されました。(https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/discourse/20211229message.html)「こんにちは。内閣総理大臣の岸田文雄です。」という挨拶から始まるメッセージの中には、「国民」という言葉が多く登場しています。 このようなメッセージが発信される際には、語り手と受け手との間に「国民」という概念が共有されていることが前提とな…
コラム
2022/06/02
だいふくちゃん通信
【身近な不思議から究極の技術へ】光科学の今までとこれから
突然ですが、簡単な実験をご紹介します。 東京大学 Todai OCW 学術俯瞰講義 Copyright 2012, 井上 慎 丸い物体に光があてられており、スクリーンに丸く黒い影を作っています。ものに光が当たると反対側に影ができる、というのは私たちの日常でも見られる身近な現象ですね。 では、クイズです。スクリーンを少し遠ざけたときに、映し出される影の形は次の4つのうちどのようになるでしょうか? 東京大学 Todai OCW 学術俯瞰講義 Cop…
コラム
2022/05/25
だいふくちゃん通信
20世紀最大の哲学者、ハイデガーについて知りたい方へ【「存在」とは何か】
20世紀最大の哲学者と称されることも多いハイデガー。 しかし、その思想は極めて難解だと言われており、ハイデガーの主著である『存在と時間』は、一筋縄では理解できません。 「ハイデガーが提示した哲学的問題に触れてみたい!でもいきなり本を読むのはハードルが高い!」 今回は、そんなあなたにピッタリな講義動画を紹介します。 ハイデガーは一体何を問題にしようとしていたのか? 人間と世界の関係とは? 他者とはどのよう…
コラム
2022/05/19
だいふくちゃん通信
【自然と音楽は繋がっている?!】音楽を通してコミュニケーションを考える
皆さん、音楽は好きですか?音楽は私たちの生活の中にたくさん存在しています。移動時間に音楽を聴いている人もいるでしょうし、友達とカラオケに行くのが好きな人もいるでしょう。 では、「音のない音楽」は存在すると思いますか? そんなのないよ、と笑う人もいるかもしれませんが、音を出さない指揮者は「音楽家」ですし、差音や倍音と呼ばれる「聞こえない音」もありますよね。 一体音楽とは何なのか、だんだん自信がなくなっ…
コラム
2022/05/13
だいふくちゃん通信
【自閉症の人は不安を感じやすいのか】不安の仕組みについて考える
皆さん、「不安症」について知っていますか? 不安は自然な生理反応であり、誰しもが感じるものです。 しかし、極度に不安を覚えることによって日常生活に支障をきたす場合、薬や精神療法によって治療が目指されることがあります。 また、それとは別に、「自閉スペクトラム症(ASD)」と呼ばれる発達障害があります。 ASDの人は、人と適切な距離感を持って交流するのが苦手で、強いこだわりがあることが多いと言われています。ア…
コラム
2022/05/02
だいふくちゃん通信
【人口減少ってそんなに悪いこと?】学問を通して未来について考える【AI、環境、時間、歴史】
突然ですがみなさん、このグラフを見てみてください。 これは、1950年から2060年までの日本の人口変動を予測したグラフです。 これを見ると、2060年の日本の人口は、なんと8674万人まで減少しているそう……現在(2022年2月)の人口が1億2500万人程度であることを考えると、40年で4000万人近く減ることになります。 UTokyo Online Education 学術フロンティア講義 2021 佐藤 麻貴 こんなグラフを見ていると、いったい日本はどうなっ…
コラム
2022/04/27
だいふくちゃん通信
「西洋史」と「東洋史」の区分って今でも必要?【近代歴史学の流れを辿って考える】
今、東京大学で歴史を専門に学び、研究できる学科は、「日本史学科」、「東洋史学科」、「西洋史学科」の3つです。そのほかの多くの大学でも、歴史学はこの3つの区分に分けられています。 しかし、高校で教えられる歴史は、「日本史」と「世界史」の2つです。東洋と西洋では分けられていません。 自国の歴史を学ぶ分野として日本史が独立して存在するのは理解できますが、わざわざ東洋と西洋を区分するのにそれほど合理的な理由は…
コラム
2022/04/20
だいふくちゃん通信
自己(私)をどうやって認識している?【他者というメディア】
私たちはいつから自己と他者の境界を認識するようになるのでしょうか?実は生まれたての赤ちゃんは、どこまでが自分なのかあまりよくわかっていません。 今回ご紹介する講義は、「他者」という存在を媒介/メディアとして、 1. 他者としての自己の芽生え 2. 他者の眼に映る自己 3. ”合わせ鏡”としての自己と他者 という3本の柱でお話を展開しています。 1. 他者としての自己の芽生え まず他者と自己の関係の一つとして、「他者とし…
コラム
2022/04/15
だいふくちゃん通信
死の直前にどう生きるべきか、一緒に考えてみませんか?【「進行形」の生を生きる】
突然ですが、あなたが年老いて、死に直面しているという状況を考えてみてください。 身体を動かすこともままならず、人の助けを借りないと生きていくことができない。それでいて、何か他の人の役に立つこともできない。 これから回復する見込みもない場合、あなたはそれでも希望を持って生き続けていくことができますか?それとも、死んだ方がマシかもしれないというような迷いが生まれるでしょうか? これはもしもの状況として提…
コラム
2022/04/06
だいふくちゃん通信
ピンピンコロリはやっぱり非現実的?【従来のサクセスフル・エイジングの課題と新時代を考える】
あなたが高齢者になった時、どのような人生を送っていたいですか? 人生100年時代と言われるようになり、老後の人生に夢を描いている人もいるのではないでしょうか。 今回は、ジェントロジーという、高齢者や高齢社会全般に関わる諸課題を研究対象とする学際的学問分野について取り扱う講義動画を紹介します。ただ歳をとるだけではない「サクセルフル・エイジング(Successful Aging)」という考え方について深掘りしたり、それに関…
コラム
2022/03/30
だいふくちゃん通信
中国・韓国の先生から学ぶ、政治と思想の「悪」
みなさん、外国の大学に所属する先生の講義を受けたことはありますか? 普通に大学に通っていると、なかなかそんな機会はないのではないでしょうか。 そんなあなたのために、今回は、中国と韓国の大学に在籍されている先生の講義動画を2つまとめてご紹介します! それぞれの国の思想家や事件を例に挙げながら、政治と思想の「悪」について語ってくださいました。(日本語で話してくださっているので、中国語、韓国朝鮮語が分から…
コラム
2022/03/24
だいふくちゃん通信
【「日本の春=一面の桜景色」はウソ?ホント?】桜から考える、社会学の「常識をうまく手放す方法」
今年も、桜の季節がやってきました。地域によっては、すでに一面の桜景色が見られる場所もあるかもしれません。 「一面の桜景色」この言葉は、日本の春の景色を表す言葉として、ごく日常的に使われます。……しかし「日本の春といえば、一面の桜景色」この常識はホントでしょうか? 社会学は、このように常識とされていることをうまく手放す学問である、と佐藤先生は言います。皆さんも、桜景色を通して常識のうまい手放し方を学ん…
コラム
2022/03/24
お知らせ
【東大発オンラインメディアUmeeT掲載記事紹介】無料でみられる東大文学部教員の授業動画、全てまとめてご紹介【進学選択の前に】
東大生ライターが多様な東大の魅力を発信する東大発オンラインメディア「 UmeeT(ユーミート)」で、2回にわたって、UTokyo OCW・東大TV・東京大学MOOCのコンテンツを紹介していただきました。 東大生ライターならではの切り口と視点で、魅力を余すところなくたっぷりと紹介してくれています。 ぜひご覧ください。 まずは、より効率的にUTokyo OCWの授業動画を探すことのできる記事です。 東大発オンラインメディアUmeeTで公開され…
コラム
2022/03/14
だいふくちゃん通信
あの時のことを、あなたは憶えていますか。「巡礼」を通して記憶とつながり、そして、未来を思い描きます。【「巡礼」による忘却への抵抗について考える】
今から11年前、2011年3月11日に東日本大震災が起きました。 震災、そして被災地について、当時の自分の体験、自分の記憶に思いを馳せてみます。 どのような記憶とつながりましたか。忘れてしまっていること、もしくは知らないままになっていることはありませんか。 震災は今もなお様々なかたちの記憶となって、ある記憶は語り継がれ、ある記憶は忘れ去られようとしています。 「巡礼」は、このような”忘却”に抵抗する1つの希望で…
コラム
2022/03/14
だいふくちゃん通信
既に苦しみや悲しみを感じない死者を「可哀想」だと感じるのはなぜ?【「追悼」について考える】
東日本大震災が発生してから今年、2022年で11年。 月日が経過した今でも、私たちは3月11日に震災犠牲者の死を悼み、追悼しています。「追悼」という行為は尊く、意義のある行為です。 しかし、一体私たちはそこで何を悼んでいるのでしょうか? 一般的には、暴力的な災害によって無慈悲に命を奪われた死者に対して、可哀想だと感じる気持ちが追悼の原動力になっていると言えるでしょう。しかし、人は死んだらいなくなってしまうと…
コラム
2022/03/11
だいふくちゃん通信
【古民家っていいですよね】伝統的な木造建築と地震【対策を知って木造住宅の地震被害に備えよう!】
※この記事は、地震と建物の倒壊を取り扱っており、災害を想起させる表現を多く含みます。予め、ご了承ください。 年に何度か訪れる、防災について考える機会が多い季節になって参りました。2021年も、震度4〜5程度と、大きめの地震が10件ほどありました。 地震だけでなく台風や土砂崩れなどの水害も多い、「災害大国」と呼ばれる国……日本。比較的温暖で湿気が多いゆえに、苔、虫、カビ、キノコたちもモリモリ育つ国……日本。それで…
コラム
2022/03/08
だいふくちゃん通信
ウクライナ情勢をより深く理解するために~国際法入門~
昨今、「ウクライナ情勢」という言葉を見聞きしない日はありません。テレビ番組、新聞、SNSなどで多くの情報が伝えられ、世界各地で抗議デモが行われています。 2022年2月22日、ロシアのプーチン大統領が、親ロシア派が支配するウクライナ東部2地域の独立を承認し、ロシア軍を派遣することを明らかにしたことで、国際社会は震撼しました。そして2月24日から、ウクライナ各地で軍事作戦が開始されました。 他国に対して軍事的に攻…
コラム
2022/03/08
だいふくちゃん通信
平和の問題は信頼の問題?国際社会における平和実現の鍵は、武力ではなく、約束の説得力に基づく互いへの信頼にあるのかもしれません。【国際社会における平和について国際関係論の視点から考える】
ウクライナ情勢は今最も世界の注目を集めています。実際にテレビやSNSなどを通して現地の様子を目にすると、心が痛むばかりです。 改めて、平和は当たり前ではないこと、国家内、国家間の争いはいつでも起こりうるということを実感します。 誰もがそこに価値を見出す平和。 それを実現しようとして努力をしても、その努力が平和の実現につながらないのは一体なぜなのでしょうか。厳しい条件・現実の中でどうすれば平和を目指すこ…
コラム
2022/03/03
だいふくちゃん通信
哲学が戦争を支えてしまった歴史を知っていますか?【京都学派の田辺元と九鬼周造の思想を知る】
みなさん、哲学が理念的に戦争を支えてしまった歴史について、ご存知ですか? 「抽象的な議論を展開している哲学は、世の中を変える役には立たない」と考えている人にとって、これは驚くべき事実かもしれません。 しかし、歴史を振り返ってみると、良くも悪くも哲学は強く現実に影響を与えてきました。 今回は、太平洋戦争の遂行に寄与したと考えられている哲学者の田辺元と、田辺と同時代に同じ場所で活躍したにもかかわらず、田…
コラム
2022/02/24
だいふくちゃん通信
【成功も失敗も存在しない世界】哲学者スピノザとともに、偶然性概念を消去してみよう
「まさに偶然の出会い……!」 恋愛ドラマや恋愛小説などでも定番のこのセリフ。 さまざまな可能性の中から「偶然」巡り会ったと考えるからこそ、私たちはその出会いに感動し、幸せを感じるわけです。 でももし、その「偶然性」が存在しなかったとしたら。 つまり、全ての物事が必然的に起こっているとしたら。 少し恐ろしい世界のように思えるかもしれません。 しかし17世紀の哲学者、スピノザは、まさにこの偶然性という概念を否…
コラム
2022/02/17
だいふくちゃん通信
【人間の安全保障】ってなんだろう?〜安全保障概念の再構築: 国家から人間へ〜
「平和とは何ですか?」と聞かれたら、あなたはどんな風に説明しますか?戦争がない状態、安心して暮らせる状態、今の日本みたいな状態…いろいろな答え方があるでしょう。 どんな風に答えて良いのか分からない人もいるかもしれませんね。そんなあなたは、総合文化研究所の佐藤安信先生と一緒に、「人間の安全保障」について学んでみましょう。 想像してください。戦争はしていなくても、常に自分の命が狙われていたら。毎日お腹が…
コラム
2022/02/10
だいふくちゃん通信
【哲学に自然科学の知見を取り入れる】「意味する」とはどのような自然現象なのか?
みなさんは「哲学」に対してどのような印象を持っていますか? きっと、「哲学は『ザ・人文科学』である」と考えている方も多いでしょう。 しかしそんな哲学に、自然科学の知見を積極的に取り入れようとする動きがあることはご存知ですか?「人類の抱える問題は、文系用と理系用に分かれていない」という考えのもと、科学の知見を生かして哲学を行う戸田山先生と一緒に、「意味する」とはどういうことなのかについて考える講義を…
コラム
2022/02/04
だいふくちゃん通信
少数派のヒトラー政権が権力を集中させるまで【緊急事態条項について考える】
先日、菅直人元首相が、Twitterに日本維新の会と橋本徹氏について「ヒトラーを思い起こす」と投稿したことが話題となりました。 繰り返してはならない歴史として、2022年の今もナチ・ドイツの政府が参照され続けています。 それでは、そんなヒトラー政権が、実は少数派政権だったのはご存知ですか? 国会の過半数を取れなかったのにもかかわらず、緊急事態条項をしたたかに利用することで、ナチ党は力をつけていきました。 ヒトラ…
コラム
2022/01/28
だいふくちゃん通信
【「まずはカントを読め」から脱する哲学の最前線】世界の哲学思想を普遍化する「世界哲学史」という取り組みを学ぶ
みなさんは哲学者と聞いて誰を思い浮かべますか? デカルト?カント?ヘーゲル?ニーチェ?サルトル?フーコー? 色々な名前が挙げられますが、どれも西洋の人物です。一番に日本の哲学者を思い浮かべた人は、ほとんどいないのではないでしょうか。 日本の哲学だけでなく、中国思想やインド思想もまた、「哲学史」の本流からは区別されます。 しかし、私たちのあり方を根本から捉え直す哲学という営みにおいて、そのような偏りが…