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2012年 開講

「世界史」の世界史(学術俯瞰講義)

コーディネータ:羽田 正 ナビゲータ:後藤 春美 皆さんの多くは、高等学校で「世界史」を学習したはずです。大学入試の科目として「世界史」を選択した人も多いでしょう。ですから、ちょうど数学の定理や物理の法則のように、高校生が世界中で同じ世界史を学んでいるのだと信じているのではないでしょうか。しかし、実はそうではありません。 世界史という名前の科目は、日本や中国など東アジア諸国に特徴的にみられ、欧米や中東などでは単に「歴史」と呼ばれる科目しかありません。また、大筋は同じだとしても、国によって、教科書の内容は微妙に異なっています。世界史は、決して一つではないのです。なぜでしょう。 世界史の理解は、自分たちの生きる世界をどう認識するかということ、すなわち世界観と深くかかわっているからです。現代世界でも、人々の世界観は同じではありません。まして、過去においては、地域や時代によって様々な世界観があり、従って、世界史の理解の仕方も一様ではありませんでした。この講義では、現代と過去における多様な世界観と世界史理解を紹介し、皆さんが高校で学んだ世界史がどのようにして成立したのかを解説します。これは、世界史を生み出す歴史学という学問の歴史を俯瞰してみせる連続講義です。また、この機会に、現代の私たちにふさわしい世界史理解はどのようなものかを一緒に考えてみましょう。
Content List

コンテンツ一覧

ヨーロッパにおける「歴史」の誕生

2012年 開講
1時間16分
資料あり
ながら聞き可
2012年 開講

第11回 近代歴史学以前の「歴史」

中世のヨーロッパ人にとって、「過去」はキリスト教信仰や伝説と密接に結びついたものであり、過去の時間も聖書を尺度にして計られていた。このような過去意識からの脱却の試みは、近世半ばに「古物収集家」によって始められるが、彼らの過去へのアプローチは、現在の私たちの「歴史学」理解とはかけ離れたものであった。この講義では、まず、近代歴史学成立以前に、ヨーロッパの人々がどのように「過去」をみていたのかを紹介す…

講師 | 西川 杉子
1時間16分
資料あり
ながら聞き可
2012年 開講
1時間21分
資料あり
ながら聞き可
2012年 開講

第12回 近代ナショナリズムと「歴史」の創造

中世のヨーロッパ人にとって、「過去」はキリスト教信仰や伝説と密接に結びついたものであり、過去の時間も聖書を尺度にして計られていた。このような過去意識からの脱却の試みは、近世半ばに「古物収集家」によって始められるが、彼らの過去へのアプローチは、現在の私たちの「歴史学」理解とはかけ離れたものであった。この講義では、まず、近代歴史学成立以前に、ヨーロッパの人々がどのように「過去」をみていたのかを紹介す…

講師 | 西川 杉子
1時間21分
資料あり
ながら聞き可

日本における「日本史」-「自国史」を語るいとなみ

「正統」の歴史と「王統」の歴史

2012年 開講
1時間24分
資料あり
ながら聞き可
2012年 開講

第8回 「中華」の世界観と「正統」の歴史

こちらの講義の概要をだいふくちゃん通信でもご紹介しています。 ⇒中国に今も息づく!?「中華」と「正統」の政治思想史(『「中華」の世界観と「正統」の歴史』杉山 清彦先生)(だいふくちゃん通信)

講師 | 杉山 清彦
1時間24分
資料あり
ながら聞き可
2012年 開講
1時間30分
資料あり
ながら聞き可
2012年 開講

第9回 「中国史」の創出と「歴史認識」

わが国をふくむ漢字文化圏においては、『史記』以来の「正史」をはじめとする膨大な歴史書が編まれ、蓄積・共有されてきた。他方、草原を駆けめぐる遊牧民が活動の主体となってきた中央ユーラシア世界は、定住農耕社会の人びとから「歴史」がないものとみなされてきた。では、漢字文化圏の中核をなしてきた「中国」の世界観・歴史観とは、どのようなものだったのだろうか。また中央ユーラシアの遊牧民やオアシス民は、本当に歴史…

講師 | 杉山 清彦
1時間30分
資料あり
ながら聞き可
2012年 開講
1時間24分
資料あり
ながら聞き可
2012年 開講

第10回 中央ユーラシアにおける世界観と歴史観

わが国をふくむ漢字文化圏においては、『史記』以来の「正史」をはじめとする膨大な歴史書が編まれ、蓄積・共有されてきた。他方、草原を駆けめぐる遊牧民が活動の主体となってきた中央ユーラシア世界は、定住農耕社会の人びとから「歴史」がないものとみなされてきた。では、漢字文化圏の中核をなしてきた「中国」の世界観・歴史観とは、どのようなものだったのだろうか。また中央ユーラシアの遊牧民やオアシス民は、本当に歴史…

講師 | 杉山 清彦
1時間24分
資料あり
ながら聞き可

近代的学問としての世界史

2012年 開講
1時間26分
資料あり
ながら聞き可
2012年 開講

第3回 実証すること、法則を見出すこと

近代社会において学問として営まれてきた歴史学が、世界史をいかに解釈してきたのかを考えてみたい。まず、近代歴史学の基礎たる実証研究の特徴を説明する。ついで、近代歴史学への批判として登場した史的唯物論といった法則性を重視する歴史研究を紹介し、両者の方法論上の限界を指摘する(第3回)。これらの歴史学の手法を西洋から導入した日本の歴史家たちは、西洋と日本、東洋を比較史的に考察することで、苦心して世界史の理…

講師 | 島田 竜登
1時間26分
資料あり
ながら聞き可
2012年 開講
1時間18分
資料あり
ながら聞き可
2012年 開講

第4回 比較史のなかの日本・アジア

近代社会において学問として営まれてきた歴史学が、世界史をいかに解釈してきたのかを考えてみたい。まず、近代歴史学の基礎たる実証研究の特徴を説明する。ついで、近代歴史学への批判として登場した史的唯物論といった法則性を重視する歴史研究を紹介し、両者の方法論上の限界を指摘する(第3回)。これらの歴史学の手法を西洋から導入した日本の歴史家たちは、西洋と日本、東洋を比較史的に考察することで、苦心して世界史の理…

講師 | 島田 竜登
1時間18分
資料あり
ながら聞き可
2012年 開講
1時間27分
資料あり
ながら聞き可
2012年 開講

第5回 近代を超越して新たな世界史を描く

近代社会において学問として営まれてきた歴史学が、世界史をいかに解釈してきたのかを考えてみたい。まず、近代歴史学の基礎たる実証研究の特徴を説明する。ついで、近代歴史学への批判として登場した史的唯物論といった法則性を重視する歴史研究を紹介し、両者の方法論上の限界を指摘する(第3回)。これらの歴史学の手法を西洋から導入した日本の歴史家たちは、西洋と日本、東洋を比較史的に考察することで、苦心して世界史の理…

講師 | 島田 竜登
1時間27分
資料あり
ながら聞き可
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