2023年度:高校生と大学生のための金曜特別講座
コンテンツ一覧
2023年度夏学期
アウシュヴィッツから生まれたケンタウロスの話
プリーモ・レーヴィはユダヤ系のイタリア人で、化学者として働きながら文学作品を書きました。 今回はレーヴィの一風変わった短篇小説「ケンタウロス論」を取り上げて、外国語で書かれた文学を読む意義についても考えたいと思います。(参考図書)プリーモ・レーヴィ『天使の蝶』関口英子訳、光文社古典新訳文庫、2008年。 講師:山﨑彩 ★高校生と大学生のための金曜特別講座 ★あなたのシェアが、ほかの誰かの学びに…
機械に人間らしく言葉を使わせるためには?
機械翻訳やChatGPTなど言葉を使うAIは自然言語処理と呼ばれ、私達のくらしに広く浸透しています。しかしながら、それらのAIは必ずしも人間らしく言葉を使っているとは限らず、人間とAIが協働するくらしの実現に対する妨げになっています。 そこで、本講義では、言語学や認知科学の知見を活かすことで、言葉を使うAIをより人間らしくする研究・方法を概観したいと思います。 講師:大関洋平 ★高校生と大学生のための金曜特別…
2023年度冬学期
21世紀英語圏小説とその翻訳──共感と断絶をめぐって
現代社会を背景とする英語圏小説が人という「個」を描くとき、そこには自己と他者をつなぐ共感が持ちうる社会的な意義と同時に、 人と人の間に存在する分断や断絶の根深さを見据えることの重要さが刻まれています。 そうした小説はどう読み解き、それをどう日本語への翻訳に結びつけることができるのか、ジェンダーや複数言語間の関係などの問題を取り上げて考えていきます。 講師:藤井 光 ★高校生と大学生のための金曜特…
漸化式とグラフと団代数
等差数列、等比数列、フィボナッチ数列などなど、皆さんは漸化式によって定められる様々な数列をご存知だと思います。 この講義ではフリーズ(frieze)と呼ばれる、一風変わった漸化式によって定まる数列を紹介します。フリーズは、その式からは想像できないような様々な不思議な性質を持っています。 最も基本的なフリーズは、1970年台にConwayとCoxeterによって発見されました。より一般のフリーズは有向グラフから定まるのですが…
星の爆発で宇宙の膨張を測る
宇宙が膨張していることは1920年代から知られていました。ただ、驚いたことに、 膨張の速さがどんどん速くなっていることが、超新星と呼ばれる星の爆発などを 使って調べてわかってきました。どうやって測っているのか、また驚きの理由などを紹介したいと思います。 講師:土居 守 ★高校生と大学生のための金曜特別講座 ★あなたのシェアが、ほかの誰かの学びに繋がるかもしれません。 お気に入りの講義・講演があればS…
季節に応じて植物が花を咲かせるしくみ
四季折々に咲く花は、我々の日常に彩を添えてくれる。では、花を咲かせるタイミングは、どのようにして決定されているのだろうか? 本講義では、花成ホルモン・フロリゲンの制御を中心に、植物が精緻に季節判断をし、花を咲かせる適切なタイミングを決定している分子メカニズムを概説する。 講師:阿部 光知 ★高校生と大学生のための金曜特別講座 ★あなたのシェアが、ほかの誰かの学びに繋がるかもしれません。 お気に…
次世代航空宇宙モビリティのための新しい流体科学の創出を目指して
絶対零度付近で粘性を失う性質をもつ液体ヘリウムに特有の流体現象の多くは、それらが肉眼で観察される現象であるにも関わらず、 今日でもコンピューターを用いた再現には至っていません。この現状の打開を目指して量子流体力学と流体力学を接続する新しい流体理論に関する研究を進めています。 本講義ではそれらの最先端の知見も踏まえながら、次世代の航空宇宙モビリティに必要な「新しい流体科学」とは何かを考えたいと思いま…
西洋中世に発明されたあの世──煉獄とは何か
「煉獄」は12世紀から13世紀にかけての西欧世界で見出された新たな死後世界です。 この講座ではまず当時の西欧社会がなぜ煉獄を必要としていたかという点に着目し、 その成立過程について古代からの変遷を考察するとともに、ダンテの『神曲』などを引用しつつ歴史的意義について探究します。 講師:藤崎 衛 ★高校生と大学生のための金曜特別講座 ★あなたのシェアが、ほかの誰かの学びに繋がるかもしれません。 お気に…