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2008年 開講

東京大学公開講座「バランス」

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心のバランス

2008年 開講
10分
2008年 開講

第1回 開講にあたって

社会のいろいろな分野で、過度に単純化された言説がもてはやされ、さまざまな要素に配慮した判断が軽視される傾向があります。バランス感覚の後退と言ってよいでしょう。一方、周囲を見渡してみると、身体の不調や不安定な心に悩んでいる仲間が少なくありません。悩みはバランスの失調から来ていることが多いようです。絵画や建築物のような人間の創り出す作品についても、しばしばバランスの美しさが高く評価されます。あるいは…

講師 | 生源寺 眞一
10分
2008年 開講
48分
資料あり
2008年 開講

第2回 心の適応と不適応のバランス

うつや不安といった心理病理は、不適応と適応の両面があり、そのバランスをとることが大切です。うつには、うつ病という不適応の面と、休息をとったり物事の見方を現実的にしたりといった適応の面があります。不安にも、不安障害という不適応面と、危険を避け行動が慎重になるという適応的な面があります。こう考えると、心理病理を除去してしまうのではなく、心理病理をコントロールしながら共存していければよいわけです。こう…

講師 | 丹野 義彦
48分
資料あり
2008年 開講
49分
資料あり
2008年 開講

第3回 子どものバランス・家族のバランス

不登校やひきこもり、思春期やせ症など、子どもの臨床的問題が後を絶ちません。子どもを取り巻く大人たちが手を貸すことで子どもの心の揺れ動きを、成長の糧となる穏やかなものへと収めたいものです。しかしそんな意図にもかかわらず、バランス崩しの片棒を担いでしまったり、家族自体が既にバランスを欠いた状況が少なくありません。子どもや家族の心の「バランス」とは何か、肯定的変化をいかに生み出してゆくか、お話したいと…

講師 | 中釜 洋子
49分
資料あり

様々な価値基準をどのようにバランスさせるか

2008年 開講
43分
2008年 開講

第5回 法的思考におけるバランス

法律学では、さまざまな価値、利益、理由等のバランスをはかりながら結論を出します。そうした価値、利益、理由等は、一つの物差しの上に並べて重みを計測することができない、比較不能なものであることがしばしばあります。この講義では、法律学がそうした価値、利益、理由等を考慮して結論を出す際に使う道具立てや、そうした道具立てを使う背景について紹介します。

講師 | 長谷部 恭男
43分
2008年 開講
48分
2008年 開講

第6回 「ワーク・ライフ・バランス」について考える

いま日本では「ワーク・ライフ・バランス」が大切だということが盛んに言われている。なぜいまこのことが日本で盛んに言われているのか? また、どのようにしてそれを進めていけばよいのか? 「ワーク・ライフ・バランス」について考えることは、女性の活用や少子化問題だけでなく、正社員の働きすぎ、正社員と非正社員の格差問題など、現在の日本の深刻な労働問題を解く鍵を提供してくれるかもしれない。欧米における営為との…

講師 | 水町 勇一郎
48分
2008年 開講
46分
資料あり
2008年 開講

第7回 効率と公平ー税制改正におけるバランス

効率性と公平性の2つの基準は、経済政策を評価する上で基本的な概念である。効率性は経済活力を促進することにつながり、公平性は格差の是正に配慮する。グローバル化、高齢化が進行するわが国の経済社会環境では、これら2つの基準は相反する結果をもたらしかねない。最近の税制改正を具体例に取り上げて、効率性と公平性のバランスをどのように図るのが望ましいのか、また、実際にはどちらに重点が置かれているのかを考えてみ…

講師 | 井堀 利宏
46分
資料あり

生態系のバランスと種の変遷

2008年 開講
48分
2008年 開講

第8回 カオスがつくるバランスと進化

われわれの世界は不安定性で予測不能です。だからその代表例であるカオス(chaos)は目の敵にされがちですが、実はこのカオスが生命の基本的な性質である「恒常性」(ホメオスタシス=バランス)に役立っているのです。しかし生命のホメオスタシスは単に「同じものを一定に保つ」のではなく、多様性を作り出す源になっているのです。そこが温度を一定に保とうとする電化製品のサーモスタットとの違いです。当日は、一見矛盾するカ…

講師 | 池上 高志
48分
2008年 開講
45分
資料あり
2008年 開講

第9回 作物栽培におけるバランスーイネとコメー

作物栽培においては、①収量が多いこと、②品質がよいこと、③農作業者の負担とコストが少ないこと、④環境に優しく安全であること、の4つが求められている。しかし、これらはしばしば1つに重きを置くと他が成り立たず、バランスを取ることが非常に難しい。そこで、イネの栽培を例にして、これらの成立過程と歴史的な変遷、および現代におけるバランスのあり方について解説する。

講師 | 山岸 順子
45分
資料あり
2008年 開講
45分
資料あり
2008年 開講

第10回 水産資源の変動とバランスー魚種交替ー

世界の海における様々な水産資源が気候・海洋の長期変動に基因して十年~数十年のスケールで大きく変動することがわかってきた。この変動は環境レジームに対応して卓越魚種が交替することを伴う。減る資源があれば必ず一方で増える資源がある。これが海の資源生物生産のバランスという自然の摂理であるとすれば、単一種のみに目を向けるのではなく複数種を統合した資源利用を図ることが理にかなっている。今、その賢い利用法が求…

講師 | 青木 一郎
45分
資料あり

ビジュアルなバランスの中に在るもの

2008年 開講
48分
資料あり
2008年 開講

第11回 スポーツにおけるフォームとバランス

一流のスポーツ選手の動きには美しいという評価が下る。美しい動きの背景には身体の構造に無理のないフォームとバランスのとれた身体がある。一方、名選手を目指して猛練習を重ねる中でスポーツ障害が起こる。障害を起こさないために必要なものは何か。それは、スポーツ医科学の知識を学ぶことと、バランスのとれたトレーニングである。メディカルチェックや症例などの例を示し、スポーツ医学から見たバランスのよい身体とフォー…

講師 | 渡會 公治
48分
資料あり
2008年 開講
45分
2008年 開講

第12回 (アン)バランスの美学

バランスという語は中世後期のラテン語のbilanxに由来する。lanxは「皿」を意味する名詞、bi-は「二つ」を意味する接頭辞であり、ここから二つの皿を持つ「天秤」という語義が生じた。バランスとは、天秤に典型的に認められるように、釣り合いをとるプロセスのうちに成り立つ。一見するとアンバランスに見えるものも、このプロセスのうちではバランスの構成要素となる。それどころか、このプロセスこそバランスの基本を成す。こう…

講師 | 小田部 胤久
45分
2008年 開講
26分
2008年 開講

第13回 いかにして『地球』と『日本の国益』のバランスをとるか(閉講の挨拶)

おかげさまで公開講座「バランス」も大盛況のうちに終わることができました。 最後に、小宮山宏 東京大学総長(当時)より、現在強く興味を持っている「いかにして『地球』というものと『日本の国益』のバランスをとるか」というトピックについてお話をさせていただきます。

講師 | 小宮山 宏
26分
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